講演会

「アスベストの危険性とその対策」

に参加して

 2月4日に「ともにつくろうやさしい政治・田中和子の会」総会と講演会が開かれました。

 講演会の講師は、長い間アスベスト問題に取り組んでおられる永倉冬史さんでした。

 今騒がれている公害事件ですので参加者の関心も高く、質問も多く、時間が短かったような気分で終わりました。

★講演内容を整理すると、アスベスト問題の特徴は、

(1) アスベスト繊維は針のような形でどんなに細かく粉砕しても形状は変わらず体内に取り込まれ、長いうちには中皮腫や肺ガンを発症する可能性が高い。発症まで時間がかかるので問題が後で発生する。特に次世代を担う子どもたちが心配である。        

(2) アスベストの使用は圧倒的に公共施設に多いので、個人的な注意や対策では追いつかず、行政が動かない限り対策がとれない。?最終処理の方法はいろいろ考えられているが、現在はにわか業者も現れ、それらの業者による撤去、回収、中間処理等を経て最終処理にいくまでの工程の安全性が低い。

★2040年までに10万人の死者がでるという試算まであるアスベスト問題を歴史的にみてみます。1972年に環境庁は英国でアスベストによる中皮腫の被害が出ているとの報告を入手しています。またこの頃、ILO(国際労働機関)でも石綿が発ガン物質であるということがいわれ始めました。1981年には大気中のアスベスト調査を開始、1987年は石綿対策全国連絡会議ができましたが、1992年には社会党(当時)のアスベスト規制法案は廃案になっています。

 最初の1972年から数えてなんと30年以上たってからやっと今度の国会で石綿新法が通ったことはまさに日本的です。被害者に金銭的補償をすることも大切ですが、それよりもこれ以上被害を増やさないこと、繰り返さないこと、治療や安全な処理方法の確立はもっと大事なことです。環境省、厚生労働省、経済産業省といった行政が動かないと進まない問題なので、マスコミや市民はもっと役所を突き上げなければいけないなぁと感じた一日でした。                                                  

※著書紹介:中皮腫・じん肺・アスベストセンター編『図解 あなたのまわりのアスベスト危険度診断』朝日新聞社、1200円(講師永倉さんたちがまとめたものです)
(西片在住:永井 元)

報 告

世直しは可能か―日本の経済・財政

 1月17日、市川房枝記念会主催、慶應義塾大学教授金子勝氏の「世直しは可能か―日本の経済・財政」と題した講義を聞いてきました。私たちがしっかりと考えなければならない内容でしたので、要旨のみですがお伝えいたします。

1 小泉メディア政治の特徴

 ●重要な情報隠しやアメリカ情報の偏重。●善悪二分法で一方をバッシング、その後主題だけを繰返して大衆に刷り込み世論形成(例えば、郵政民営化)。●本質的な原因を追究して結果をだすということをしない。

2 小さな政府という呪文

 (1)経済成長、(2)政官財の癒着がなくなる、(3)国民負担の軽減など、小さな政府のメリットが喧伝されているが、この3点は正しいか、成果が上っているかの検証が必要。レフェリーのいない政治は無責任となる(アスベスト、BSE、耐震強度偽装問題などは、規制緩和、官から民へ政策の流れの中から起きている)。

3 時代認識―何が終ったのか

 90年代に入り戦後の仕組みが終った。

 世界=国連、国際通貨制度の機能不全、
    資源・エネルギー問題の不透明。

 日本=産業発展のあり方、終身雇用の終焉(格差社会の出現)、補助金政 治の終焉(財政金融の破綻=約一千兆円の赤字国債を生む)

4 景気回復の中味

 政府は大赤字をかかえているが、企業は200兆円の黒字。家計の貯蓄率は15%から7%に減少した現状は、

(1) 所得格差=上位20%と下位20%の所得比は、1980年代は10倍、1990年代は20倍だったのが、2005年は160倍になっている。

(2) 生活保護受給世帯=2000年は75万世帯だったが、2005年は104万世帯に増加した。そのうえ、今年から大増税期に入る。

 これで景気は回復したといえるのか。グローバリゼーションの中で、バブルとバブル崩壊を繰り返している時代で、過剰な投機マネー(約300兆ドル)が世界市場を駆け回っている。

 つまり現在は、私たちの記憶と経験のない時代なのである。過去の財政赤字解消の例としては、(1)戦争、(2)革命、(3)ハイパーインフレがあった。しかし、今を生きる私たちは、持続可能な社会を創ることこそが目的のはずである。大事なことは、時代認識を長いスパンで見られる歴史認識をもつことである。

      ・ ・ ・

 私達は垂れ流されるメディアに惑わされることなく、広く正確な情報を集めて自分の頭で考え、行動することが生きる上でとても大事なことなんだと教えられました。

【金子勝教授の近著『2050年のわたしから―本当のリアルな日本の未来』(講談社)は、漫画入りで読みやすく、とても示唆に富んだ本です】               

(上田外茂子)
議 会 傍 聴 記

 田中和子さんの本会議における代表質問を傍聴してきました(2月22日)。  皆様もぜひ文京区議会を傍聴してみてください。

和子さんの質問は時にパネルを使っての熱弁でした。

 区長や教育長の答弁は紋切り型。無難に切り抜けたい気持ちは痛いほどわかるが、血の通った言い回しはできないものかと思った。

 傍聴席のすぐそばの長老議員席(?)で居眠りに終始していた者若干名。 次の選挙の出馬はご遠慮願います。(M.O.)

今日の田中和子さんの質問は良かった。

 随所にパンチが効いていた。自公の与党議員からも笑いをとるとは・・・・・・。

 野次も今日は殆どなかったし。お疲れさま。(A.T.)

シビックセンターの議場を初めて訪問。議場のある24階の立派さに驚き!

 和子さんの質問はよく調べられていた。

 傍聴に来られなかった皆さんも、和子さんの質問をそのうち区議会のホームページで見てください。(T.K.)

自治基本条例の協働に関する質問はまさに区民の思いです。

 区長の答弁は短かったが、痛いところをつかれ、それだけ答えるのが大変だったということでしょう。

 これからも区民の代弁者として頑張ってください。(T.K.)


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